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工務店が倒産!その時!2
学問のすすめ
「工務店が倒産!その時!」の答えはいかがでしょうか?
たぶん、最悪の結果となると思われる選択肢は2ではないでしょうか?
盗人に追銭になると思われます。
1と3の選択肢は、かなり迷います。
支払った1000万円のことは忘れて、速やかに、新しい家を完成させたい、と割り切って考えられるならば、1の選択肢も有力です。
しかし、支払った1000万円をなるべく回収したい、と考えるならば3です。
しばらく様子を見て、破産や民事再生といった法的倒産手続きが行われた段階で、工務店や工務店の破産管財人に対して、「契約を続行するのか、それとも解除するのか1週間以内に選択しなさい。」といった内容の内容証明郵便を出すのです。
解除されれば(破産の場合、返事がない場合も、「解除」と見なされます。)、すでに支払った1000万円が破産や民事再生手続上、もっとも優先する順位の債権となりますので、返済される可能性もぐっと高くなります。
しかし、1の選択肢のように、すぐにこちらから解除してしまうと、後に、工務店が破産や民事再生となった場合でも、1000万円の返還請求権は、通常の債権と同じ返済順位になってしまいますので、返済を期待しない方がいいでしょう。
このように解除を、いつ、誰が、何に基づいてするかという事情によって、その効果が異なる場合があります。安易に解除をしてはいけない、という典型ですので、注意しましょう。