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学問のすすめ。

建築士選びが大事

2008年07月04日

欠陥住宅紛争」で,建築紛争には建築士選びが大事と述べましたが,私も建築士選びでは苦労しました。

 

もう6,7年前でしょうか?初めて欠陥住宅紛争の依頼を受けました。しかし,建築に関する知識は全くありませんでした(今もありませんが…。)。建築士による意見,補佐,助言が欲しかったのですが,知り合いに建築士もいませんでした。

そこで,私の依頼者に,「建築士の補佐が必要ですから,建築士を探してください。」とお願いをしました。

 

私の依頼者は,ネットやタウンページを使って,何人かの建築士さんに飛び込みで,電話相談をしたそうです。

 

依頼者は,電話で,欠陥現象の一つである「床鳴り」があることを説明すると,
ある建築士さんは,「床鳴りなんて,どの家でもある。私の家でも床鳴りぐらいする。」と,「床鳴りぐらいでうるさいこと言うな」と怒られてしまったようです。

 

また,ある建築士さんは,かなり高齢のようで,電話での会話がまともにかみ合わなかったようです。

 

こんなことを何人か繰り返し,やっといい建築士さんにめぐり合えたようです。依頼者によれば,電話での会話も非常に温和で,建築士協会でも地位が上の方だったようです。

 

というわけで,その建築士さんに現場を見に来てもらいました。私も同席しました。確かに,とても人当たりのいい,感じのいい方でした。

そして,ひととおり現場を見ると,「これはひどいですね。」,「これも瑕疵ですね。」,「あれも瑕疵ですね。」と言ってくれるので,依頼者もその気になってしまいます。

 

建築士さんには,私から,これから訴訟をすること,その訴訟での証拠として,欠陥に関する意見書(鑑定書)を作成して欲しいこと,意見書にはどのようなことを記載して欲しいかなどを説明し,建築士さんの了解をもらいました。

 

費用は,100万円を超えていました。

 

と,ここまではまだよかったのですが,これからが大変でした。

まず,意見書がなかなか提出されませんでした。
何度も催促をしていたのですが,「もう出来上がりました。」と蕎麦屋の出前のようなことを何度も言われ,半年以上も意見書の完成を待つことになりました。

 

さらに,この意見書が,全く内容がありませんでした。
表紙や体裁,ページ数は立派なのですが,よく読むと,何も中身がありません。ページ数をかせぐために図面や資料は多数添付されているのですが,肝心の「どうして欠陥なのか」という部分が全く記載されていません。

 

これを見て,この建築士さんにお願いをしていては,絶対に裁判には勝てない,と確信をしました。

 

そこで,独自にネットで建築士を探してみました。
すると,建築に関する膨大な資料がアップされたサイトを見つけたのです。しかも,その内容は建築の素人にもとてもわかりやすく記載されていました。

 

ビビビッときました。

 

「これなら裁判で勝てる」と。

 

これ以降,その建築士さんと,訴訟,示談交渉等何件もお手伝いいただきましたが,全て勝訴又は勝訴的和解をしています。
相手も,この建築士さんの意見書を覆すだけの反論ができないのですから,当然です。

 

で,そのサイトや建築士さんですが,…。
次の機会にします(もう少し引っ張ります。笑)。