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学問のすすめ。

欠陥住宅紛争

2008年04月07日

欠陥住宅に関する争いは,建築士選びで成否が決まるといっても過言ではありません。

 

あまり欠陥住宅紛争に慣れていない弁護士さんだと,依頼者からヒアリングした欠陥現象をそのまま訴状に記載して,損害賠償額は,工務店の見積書を根拠に決めるという訴訟を行っているのをみかけます。そうすると,建築士には依頼をせず,訴訟内で裁判所が選任する建築士に「鑑定」を依頼することになります。

 

しかし,裁判所が選任する建築士がくせ者です。どのような経緯で鑑定をする建築士が選任されるのかよくわかりませんが,多分,建築士協会に鑑定をしてくれる建築士の推薦を依頼しているのでしょう。
それが原因か,ある程度,業界内でも地位が上(役職に就いている)の建築士が選任される傾向があるようです。

 

しかし,得てして,欠陥住宅紛争に関する知識は不足している方が多いようです。鑑定書を見ても,説得的な鑑定書が作成されていません。長々とくだらないことが記載されていますが,結局,「どうしてこれが欠陥なのか」,「その原因は何なのか」という中心的な議論がされていません。
「私が『欠陥』というのだから,『欠陥』だ!」と言わんばかりの鑑定書になっているのです。

 

これでは,裁判官も判断できません。結局,裁判所も判決を欠くことが出来ないから,延当事者の筋違いな議論に引きずれられて,延々を長期に亘る裁判を続けることになります。

 

ですので,欠陥住宅紛争は,訴訟を提起する前に,ちゃんとした知識を有した建築士に鑑定書を作成してもらってから訴訟を提起すべきです。

 

しかし,この「ちゃんとした知識を有した」建築士を探すのが大変です。
この点については,また後日にします。