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学問のすすめ。

遺産の見つけ方 1

2008年08月06日

遺産分割協議をする前提問題として
1 遺産の確定
2 相続人の確定
という問題があります。

 

この遺産の確定の問題です。

 

ある方が亡くなった場合,その方の財産(遺産)を調査しなければいけません。
亡くなった方と同居をして,財産状況を生前から把握をしていたような場合には
さほど難しくないのかもしれません。

 

しかし,そうでない場合には,亡くなった方の財産状況を調査するのは,結構大変です。

 

たとえば,預貯金ですが,亡くなった方が有していた各銀行の預貯金のリストを,名寄せをするようなシステムがあればいいのですが,そのようなシステムはありません。ですので,各銀行に問い合わせをするしかありません。

 

亡くなった方がどこの銀行に口座を開設していたかというきっかけさえあれば,調査ができますが,それすらわからない場合には,手当たり次第に調査することになります。

 

ただ,やみくもに手当たり次第に行っても仕方ないので,ある程度の推測をして調査をするのが効率的です。

たとえば,
一般的に,ある方が口座を開設する場合,自宅の駅の近くの銀行だったり,職場の近くの銀行だったり,その方の生活拠点の近くにある銀行で口座を開設していることがほとんどではないでしょうか。
銀行と取引があると,カレンダーやティッシュといった粗品をもらいますよね。そのような粗品が亡くなった方の自宅や事務所においてないでしょうか。
不動産を所有していた方なら,その不動産を担保にして銀行から借り入れをしているかもしれません。
高齢の方は,ほぼ間違いなく郵便貯金を有しています(私の少ない経験からの勝手な推測です。)。
生命保険料や電気ガス水道等の公共料金は自動引き落としだったのでしょうか。もし,そうだとすれば,どこの口座から引落がなされていたか,保険会社等に問い合わせをすることによって調査ができます。

 

というように周辺の事情から推測をしていって,銀行口座の存在を調査しなければ行けないのです。

 

ある程度の目星がついたなら,その銀行に直接,亡くなった方の口座の有無,その種類,死亡時の残高等を照会することになります。当然,個人情報なので,電話では教えてはもらえません。照会をする者が,被相続人(口座名義人)の相続人であることの証明文書(除籍謄本,戸籍謄本等)を持参して,照会をする必要があります。

 

これを全て0の状態から法的知識に乏しい方が全てを行うのは,かなり無理があると思われますので,遺産の範囲がわからないような場合には,その調査を弁護士に依頼するのも一つの方法かと思います。