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学問のすすめ。

サーフィン中の事故

2014年07月09日

パドルをしていた女性サーファーと,スタンドアップパドルサーフィン(SUP)中の男性が衝突して,女性サーファーが意識不明の重体のようです。どのような状況だったのか,具体的な状況はあきらかではないのですが,波に乗っているサーファーAと,アウトに出ようとしているサーファーBが衝突した場合,どちらに法的責任があるのでしょうか?
 
実際に衝突した場合,多くの場合には,アウトに出ようとしているサーファーBがケガを負うことになるでしょう。この場合,波にのっていたサーファーAに前方注意義務があり,その義務違反で賠償義務を問われる可能性が高いと思われます。
 
ただ,サーフィンの入門書等を読むと,アウトに出ようとしているサーファーBは,波に乗っているサーファーAを妨害してはいけないというルールが記載されています。なので,アウトに出ようとしているサーファーBにも,前方を注意して,波にのってくるサーファーと衝突しないようにする義務があるといえるので,相当の過失相殺が認められることになると思われます。
 
サーフィン中の事故の判例は少ないのですが,
ウインドサーフィンと波待ち中のサーファーとの衝突事故の判例がありました(大阪地裁H9.6.13 判例タイムズ959P193)。
ウインドサーフィンをしていた方に賠償義務が認められたのですが,波待ちをしていたサーファーにも15%の過失があると認定され,過失相殺されたようです。
 
2,3年前ですが,ロングボードにのっていて,落水し,自分がのっていたボードが自分の頭に衝突するということがありました。スピードがついたロングボートの衝突は想像を超えた衝撃で,衝突した瞬間,「あっ!気を失う!」とおもいました。ただ,同時に,「でも,ここで気を失ったら,溺れる。」と一瞬考える余裕が有り,何とかふんばりました。衝撃の強さによっては,命にもかかわる事故になりかねないですね。
 
皆,注意しながら,サーフィンを楽しみましょう。
 
以下,引用

産経新聞 7月8日(火)17時46分配信

 8日午前7時50分ごろ、神奈川県鎌倉市の材木座海岸沖で、サーフィンをしていた同県茅ケ崎市南湖の美容師の女性(33)が、スタンドアップパドルサーフィン中の鎌倉市の40代の男性のサーフボードと衝突。女性は頭を強く打ち、病院に搬送されたが意識不明の重体という。

 県警鎌倉署によると、女性は事故当時、ボードに腹ばいになり、水をかくパドリングをしていた。男性は「サーフィンをしていて、気が付いたら女性がいた」と話しているといい、同署で事故原因を調べている。